ムシ岩日記!!

昆虫採集メインの たまに岩登日記です。

夢と目標の達成

2017年1月


とても久しぶりのブログ更新です。
そんな久しぶりの更新にも関わらず、大それたタイトルを付けてしまい恐縮です。



2012年、僕はナガゴミムシに目覚めた。それまでは、カミキリやらフン虫やら追いかけまわしていたのだが、急にあの黒い姿形がが無性にかっこよく思うようになり早速わけもわからぬまま採集に出かけた。最初はとにかく沢沿いの石をひっくり返し、すばしっこく走り出すナガゴミムシを捕まえてはニヤニヤしていた。

ナガゴミムシは、素人の僕には全く同定ができず苦労した。そのときはまだナガゴミムシのホームページもあり、そこを頼りに毎日毎日そのホームページを見て同定していた。しかし、同定できない種も多く、また交尾器による同定など、素人の僕にはとても難しく悪戦苦闘しモンモンとしていた。そして、夜中にボケーっとそのナガゴミムシのホームページを眺め、そこに出ていたニッコウオオズナガゴミムシに心奪われたのである。

「なんだ。この頭でっかチンは。。。」

もう、その日からニッコウオオズナガゴミムシのことで夢中。
とにかく、資料、文献を集め情報収集し採集に挑んだ。
そして2012年秋にようやく初のニッコウオオズナガゴミムシを採集できたのである。

頭が他のナガゴミムシよりも全然デカくて、顎も大きく左右非対称のなんとも魅力的なフォルムに惚れ込んでしまった。
他にも文献を調べると、本州には地域により様々なオオズナガゴミムシ種群が生息していることがわかり、ふと、「この記載されていない間の地域個体群はどうなるんだ?」と素人ながら単純な疑問が浮かんだ。
そして毎日の本州の地図と睨めっこして、山塊や大きな河川、平野などで区切り、現状のオオズナガゴミムシ種群の分布と照らし合わせ、空白の地域でのオオズナガゴミムシの採集計画を立てた。

そのころちょうど、地中トラップの記事を雑誌で見つけて、それを参考に既存種のいる場所に仕掛けてみたら、想像以上にうまくいき、今度はこれをオオズ空白地帯に仕掛けてみることにした。

2014年初夏
家からわりと近い場所Aエリアに地中トラップを仕掛け待つこと3週間。
「入っちゃったよ~!」
今まで勝手に予想していたことが、うまくいってしまった。
その頃には、交尾器内嚢反転の技術も独学で身につけていたので、反転させてみると、他の近い既存種と交尾器内嚢の形状に違いがあるということがわかった。しかし素人同定なのでとりあえず自宅保管で、サンプルを追加しようと思っていた。

そんな新しい発見が楽しく、2015年にまた別の空白地帯Bエリアに仕掛け、これまたオオズを採集することができた。しかしながら、♀であったため、既存の種と別種かどうかはわからなかった。
何としても追加個体、しかも♂を採集するためにトラップ個数を増やし、2015年のシーズン中Bエリアにて、なんとか1♂♀を得ることができたのである。
また同じ年にAエリアで♀の追加にも成功し少しずつではあるが、サンプルが採集できてきた。
「来年はもっとサンプルを増やすぞ!」と意気込んで、冬のシーズンはひたすらトラップの作成に励んだ。

また、今まで別の場所でも採集してきたオオズナガゴミムシ種群の中にP. takadateyamanus  タカダテオオズナガゴミムシとP.yahikosunusヤヒコオオズナガゴミムシがいるが、この両種の記載は単一の雄による記載であり、幸いなことに僕の採集品の中にこの両種の雌が含まれていたため2015年に日本生物地理学会のBiogeography Vol. 17 20 September 2015 に共著で論文を記載した。

Additional notes on the ground beetles Pterostichus takadateyamanus Sasakawa, 2009 and P. yahikosanus Sasakawa, 2009 (Coleoptera: Carabidae): Recent collection records and descriptions of the females. 107-108.

昆虫採集を趣味でやっている僕にとっては、このような形で成果を報告でき、本当にうれしく関係者の方に本当に感謝している。

2016年
Aエリア・Bエリアの追加個体を得るたにトラップを増設して気合を入れて設置。
春から夏にかけては両エリアとも何も採集できず、秋のシーズンにはポイントもトラップ個数も増やしたが、採集することができなかった。つくづくこの虫が採集難だと味あわされた。

あまりにも追加個体の採集ができないため、少ないサンプルではあるが交尾器内嚢が両種とも既存の種と違うため別種と判断し、
2017年 Subterranean Biology に共著で論文を記載した。

Two new species of the Pterostichus macrogenys species group (Coleoptera, Carabidae) discovered in shallow subterranean habitats in northern Honshu, Japan

オープンアクセスです

shinhodake_male_habitus (4)
P.shinbodakensis ♂

shinhodake_male (83)
P.shinbodakensis 交尾器

nishi_aizu_M1_habitus (2)
P.tateishiyamanus ♂

nishi_aizu_M1_32 (10)
P.tateishiyamanus 交尾器

nishi_aizu_F1 (4)
P.tateishiyamanus ♀



小さいころからの夢だった新種の発見。そして記載。
最初はただの夢であり、それがいつしか目標となり、そしてついに現実となった。


また、新たな夢と目標に向かってスタート!!
  1. 2017/01/25(水) 16:08:38|
  2. ゴミムシ
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回収

10月22日

今シーズンの地中トラップは残すところ1カ所となってしまった。
シーズン後半は、まったく成果がなく、ただただ空のトラップをほじくり返しては埋め戻す作業を繰り返すだけであった。


朝晩もだいぶ冷え込むようになり、山の中は10度を切るようになった。
落ち葉も多くなって、そろそろ今年もムシトリ終了かなと思いながら、トラップの回収へと向かった。



最初に地上のトラップを回収。
ベーツナガと、マルクビゴミムシが入っていた。マルクビゴミムシは最近興味があるのでうれしい。



次に地中トラップの回収。
やはり何も入らず、期待を裏切られた。
ただ、回収している最中に、ガロアムシがちらほら見られた。トラップには一つも入らなかったが、トラップを埋めたところを掘り返したら出てきたので「まだまだこらから可能性があるな」と感じた。
前回まで見られなかったガロアムシ
寒くなってきたから活動しだしたのかなー



地中トラップの回収を進めていき最後の一つ。望みは薄い。

















2016102201.jpg


Trephionus sp



実は密かに狙っていたTrephionusが入った。


やはりこのポイントは面白い。


狙いのムシは採集できなかったが、マルクビやTrephionusが入ったので成果あり!!


こらから冷え込みがますます強くなるが、11月末、12月頭の山に入れなく時期まで調査を続けようと思う。

さみーけど頑張ろ。



  1. 2016/10/25(火) 12:09:08|
  2. ゴミムシ
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トラップの回収

10月 16日

トラップの回収
今シーズン後半はいまだに成果がなく落ち込んでいるが、いよいよメインエリアの回収である。
8月の後半から、トラップを設置しはじめ、2週間から3週間ごとに様子を見に行き、設置場所を変えたり、トラップの数を増やしたりして、合計約40個ほど設置してある。
8月の後半から約三ヶ月たったがその間の追加はない。
今シーズン前半もこのエリアから追加を狙っているが採れないでいる。


そして今回も残念な結果に終わった。
今回は、トラップの設置場所の変更や追加はせず、あきらめていったん全てのトラップを引き上げ。
来シーズンに向けて作戦を練り直さなければならなくなった。
今年は、結局このエリアからの追加は得られなかった。

いったいどこにいるのやら。

以前採集したのは、割とトラップの位置が浅かったので全て浅い位置で設置していたのでそれが原因なのか。。。
もしくは時期か。。。
 うーんわからん。

残すところは、もうあと一か所。
今年はもう採れる気がしない。




  1. 2016/10/17(月) 08:49:01|
  2. ゴミムシ
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コブヤハズカミキリ

9月25日


朝早くからビーティングネットを持って近くの山へ。ポイントを探すのに苦労したが何とか2♀落ちた。

201609251.jpg

201609252.jpg

コブヤハズカミキリ

写真では解りづらいが、タダコブのスラッっとしてシュッとした上翅端と比べ、この産地個体は鈍い。どうやらこの山ではこういう傾向があるようだ。個体変異なのかなー。

周りの山で採れた標本もみんなスラッっとしてシュッとした感じでいかにもタダコブ。この産地個体は若干違和感がある。

  1. 2016/09/25(日) 22:42:05|
  2. カミキリ
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トラップの確認やら設置やら

9月19日

いよいよ地中トラップの確認の日である。この場所はオオズナガゴミムシ種群の追加個体を狙って、昨年秋より今年春夏、そして今秋シーズンと仕掛けているが追加がいまだに得られないでいる。ポイントも少しづつ変えているが全く入らず、ぜんぜん採れる気がしない。

さてさて、早速トラップを確認してみるも。。。

今回も残念でしたー。


ダメっす。またダメっす。

しかし、またアルマンオサムシが入ったので良しとしよう。しかも♂




9月22日

この日は別の場所に5つのトラップを設置。と、とある昆虫の生息確認。生息は確認できた。




9月24日

別ポイントのトラップ確認。ここのポイントもオオズナガゴミムシ種群の追加個体を得るために仕掛けているのだが20個ほどのトラップには狙いのゴミムシは入らなっかたが、わりと深くに埋めたトラップからベーツナガゴミムシ(たぶん)が複数採れた。一つのトラップの容器にまとめて2♂2♀。すぐ隣1メートルの場所には何も入らない。この近辺で10個のトラップを設置したが、得られたトラップ容器はこの一つのみ。地中の中ではそんなに広範囲に移動してないのかなー。トラップはまた埋め戻し。
他にも石をひっくり返すとマルクビゴミムシの仲間も見ることができた。

201609241.jpg


秋の休日はこんな感じで目標は採れず。
先は長いなー。

  1. 2016/09/25(日) 22:29:34|
  2. ゴミムシ
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