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ムシ岩日記!!

昆虫採集メインの たまに岩登日記です。

記録の発表

10月20日

また久々の更新です。
この調子だと、年に3回位の更新となってしまう。  まずい。 もう少し採集に出かけなければ。さらに成果を残さなくては。。

今回は去年の春先に採集したニッコウオオズナガゴミムシの記録です。

2017年の春にとある場所でオオズナガゴミムシが採れたという情報を得た。
その時のブログの記事がこちら。
http://http://piropirohold.blog.fc2.com/blog-entry-179.html
http://http://piropirohold.blog.fc2.com/blog-entry-178.html
何とか1♂が掘り出せ採集した瞬間にニッコウオオズとは別種ではないかと思った。
その理由としては、まず場所。
以前からこの周辺にはオオズがいると予想はしていたが、場所的にP.macrogenysかP.sumondakensisかP.yahikosanusか又は未記載種かと思っていた。僕は、地理的に未記載種の可能性が一番高いと思っていた。
その次に体長。
採集できた個体の体長は僕の採集しているP.macrogenysや記載文中にあるP.sumondakensisの体長より一回り小さくP.yahikosanusと同じような体長だが、明らかに外見がP.yahikosanusとは違う。やはり未記載種かと思った。

交尾器を出して内嚢を調べれば結果は分かるだろうけれど貴重な1♂のサンプルなので早速研究しているS先生に送って見ていただいた。

わくわくしながら答えを待っているとなんとっ!!
Pterostichus(Nialoe)macrogenys ニッコウオオズナガゴミムシ!

S先生のご意見や送っていただいた内嚢の写真を見てニッコウオオズナガゴミムシと納得。

しかし、今までの公式的な採集記録の中で北限の記録と採集個体の体長が最小のニッコウオオズとなり、
今回S先生と共著で
The northernmost record of the ground beetle Pterostichus macrogenys Bates,
1883 (Coleoptera: Carabidae) を Biogeography 20 137–139. Sep. 20, 2018
にて発表しました。

macrogenysKurohime01_.jpg
北限のニッコウオオズ
macrogenysKurohime02_.jpg
とその交尾器内嚢

macrogenysNasu01_.jpg
今までの北限、那須のもの

今回の北限での採集から同定までの過程で、僕の中で色々な仮説や勝手な妄想を膨らませ1つのムシですごく楽しんだ。
結果はニッコウオオズナガゴミムシになったけれど、これはこれで僕の中でのパズルのピース(オオズ分布図)が1つ確実に埋まり、新たな目標を立てられることで更なる楽しみが広がった。次はどこ攻めようかなー。


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  1. 2018/10/20(土) 21:32:07|
  2. ゴミムシ
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今年初採集

6月24日

先週の無残なトラップ回収にもめげず、またトラップ容器を担いで山へ。

数年前に一度下見に行き、その時はアルマンオサムシがPTに入っただけであった。
目的の場所まで行くには時間がかかるし、それほど良い環境ではない記憶があったため、いつも行先の候補には上がるけど、真っ先に却下されていた場所である。
また、先週の不甲斐ない調査結果でなんとなく落ち込んではいたものの、各方面でオオズが採取されていて、その情報を目にするとさらにモチベーションがあがり、ちょっと行きづらいところへ行ってみようと思った。

準備して沢に筋に入ると、前に見たときよりも良い環境に見えた。
今まで、「へ? こんなところで?」というような場所でもオオズが入ったこともあったので、環境の見方が前に比べると変わったのかもしれない。

さて、沢の入り口で右の沢と左の沢に分かれる。最初は左。
石を起こし様子をうかがうが何もいない。両サイドの斜面も、泥の上に落ち葉が積もった状態。結局いまいちなので引き返し右の沢に移動。
こんな環境
2018062513474586b.jpg

こちらは、水が全くない枯れ沢。左の沢より狭く、両サイドの斜面も急。
しかし、沢筋の石を起こすとプテロがいた。
どんどん沢筋をつめて源頭部に着き石を起こすと。

いましたよっ!

20180625134715c5e.jpg

久しぶりに見ました!
オオズの姿を!
しかも♂!

こんな予定ではなかったので、容器を持ち歩いていなく、飲み水を捨てそのペットボトルに入れました。

この付近に5つトラップを仕掛けて本日は帰宅。

問題は、このオオズがどの種なのか。。
ニッコウか、それとも違う種なのか。
ニッコウならニッコウで新しい発見につながるし、予想している別の種なら、僕自身初採集のオオズとなるので、どちらであってもとても楽しみ。





  1. 2018/06/25(月) 23:44:48|
  2. ゴミムシ
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惨敗

6月17日


一ヶ月前に、県内の二ヶ所にトラップを仕掛けた。
今シーズン最初のトラップは、5月に気合いを入れて二ヶ所で50個ほど。
ある種の雄のサンプル採集と追加が目的だった。
二ヵ所とも、過去に実績があったためトラップの量を増やせば簡単にサンプルを追加できると思っていた。
しかし、その考えはあまかった。
一ヶ所目。20個のトラップを回収するも目的の種の追加どころか、何も入らず凹む。
二ヵ所目に移動し、30個のトラップを回収。
ここも全く何も入らずさらに凹む。
今季最初の採集は、なにも成果が無く終わった。
時期を外したわけではないだろうし、ポイントを外した訳でもない。
ただ、思い当たる点が1つあり、それが関係しているのかも知れない。
今後改善の余地ありだな。
最近は、以前のように簡単には昆虫採集・調査にでられない。そのため、その1回を無駄なく大事に過ごしたいが、空振りが続くと凹みそう。
空いてる時間を使って、ちゃんと作戦を練って行動しなくては。
  1. 2018/06/18(月) 20:39:20|
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ゴミムシの奥の深さ・おもしろさ

3月15日

久しぶりの更新です。
今年の冬は雪が多く、降っては積りを繰り返しどこにも行ける状態ではなかったです。
そんな中でも着々と今までの昆虫採集の成果が実のり、ZooKeysより論文が出版されました。

Taxonomic notes on the ground beetles in the genus Trephionus Bates, 1883 from central Honshu, Japan (Coleoptera, Carabidae, Sphodrini, Synuchina)

http://zookeys.pensoft.net

このTrephionusは今までオオズナガゴミムシを採集するときに、たまにトラップに入っていて何となくかっこいいなーと思いながらも、実際はよくわからない小さなこのゴミムシを標本にし保管していた程度で、知人から譲ってもらったものもありと、標本箱に不規則的に入っていました。

しかしある時、標本箱のこのムシを見た時に「あれ?これなんだっけ?」と思い似た者同士の標本を寄せ集め調べるとむむむむむと。

記載以来採集されているか定かではないTrephionus babaiと思われる種が入っていました。

ちょうどそのころ前回の論文でもお世話になたSさんに「こんなのうちにありました!」とTrephionus babaiと思われる種のことを伝えると、おそらくbabaiで記載以来記録はないだろうという。
またSさんの研究対象だったこともあり、さっそくSさんに標本を預け僕は追加の個体を狙うことに。

翌年、Trephionus babaiを複数追加することが早速Sさんにサンプルを送ると、またまた面白い結果に。

なんと、最初に送ったbabaiと思われる種と、翌年採集できたbabaiと思われる種は別種という結果になったのです!
まったくと言っていいほど同じ場所で採集しているので、二種が混棲していることになります。
種の違いは論文を見ればわかるのですが、非常に面白い結果になたわけです。

これを皮切りにSさんの採集や所持しているTrephionusや僕の所持いているTrephionus、今までの情報を整理すると、すでに記載されているTrephionusの種の他に新たに5種の新種が判明したのです。

もともと、そんなに数が多く採れるグループでもなく地味で小さい。外見もほとんど一緒。かっこいいけど。
そこで、交尾器内袋の形態学で個体を調べることにより別種とわかる。

これはおもしろい!そして奥が深い!

まだまだ分からないこともあるけれど、こうやって一つずつその虫のルーツとか分布域がわかることが昆虫採集の楽しさを倍増させてくれる。
だからやめられない!

今回もこのグループの同定に関してSさんにいろいろなことを教えていただいた。とても勉強になり違いが分かるようになると、どんどん面白くなっていきました。ありがとうございました。


そろそろあったかくなってきたし、始動しなくては。


T_babai_Male ブログ

T.babai ♂

T_babai_Female ブログ

T.babai ♀

T_abiba_Male ブログ

T.abiba ♂ 

T_abiba_Female ブログ

T.abiba ♀

  1. 2018/03/15(木) 00:32:43|
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ゴミムシの仲間を探して

12月3日

12月に入り地表性歩行虫のほとんどは越冬体制に入っただろう。
新潟の平地でもうっすらと雪が積もり本格的に長い冬が到来した。春まで待ち遠しい。

さて、毎日雪や雨が降り、鉛色の日本海側独特の気候になったが一瞬の晴れ間みて休日にゴミムシ散策。
近場の休耕田で見つけたのは、


2017120302.jpg

マルムネヒメナガゴミムシ
だと思う。

田んぼ脇のミズゴケをきれいに剥がすと、ミズゴケと砂の間に越冬している姿が見られた。

他には

2017120301.jpg

ニセトックリゴミムシ


30分程度の散策でいきなり大雨で打ち切り。残念。


この冬は近場で平地に生息しているゴミムシを探してみようと思う。
  1. 2017/12/04(月) 14:36:42|
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